防爆基礎知識

爆発について

防爆するには、まず爆発の原理から知っていなければいけません。
爆発には次の三つの要素が重なることにより発生します。


可燃性ガスはいろいろな種類がありますが、
それぞれ空気との濃度によって爆発の発生が異なります。
また、点火源も可燃性ガスの種類によって発火する温度はさまざまです。(資料参照
エレベーターは電気で動いていますので、スイッチの接点や電動機、ブレーキの摩擦熱などが点火源となります。
よって、これらを防爆電気設備に変更すれば防爆仕様※のエレベーターにすることができます。

※電気機器の防爆化

防爆電気機器の規格

電気機器の防爆構造について、日本では2つの規格があります。
それぞれ規格により等級を示す記号も異なります。

 構造規格   日本で電気機器に関する防爆構造が定められた規格(1969年制定)
     
 技術的基準   国際規格に準じた内容で、ガス蒸気防爆について既定している(1988年制定)
当社では国際規格の技術的基準および構造規格に基づいてエレベーターを設計しています。
最新版は「国際整合防爆指針2015」です。


防爆構造の種類

防爆仕様の電気設備は次のような種類があります。
使用する可燃ガス等の種類と経済性を考慮して設計します。
耐圧防爆構造(構造規格:d 技術的基準:Exd)
全閉構造であって、爆発性雰囲気が容器の内部に侵入して爆発が生じた場合、容器が爆発圧力に耐え、かつ爆発による火炎が容器の外部の爆発性雰囲気に点火しないようにした構造です。
エレベーター部品例 ・ ドア用モーター
・ 照明
・ 点検用コンセント
・ 接続箱 等
長所 ・ 防爆化が比較的容易
・ 小形、中形電気機器の防爆化に最適
短所 ・ 容器強度が必要なため、大きい・重い
・ 爆発等級3およびグループIIC機器の製作が困難
・ 内蔵機器が破損するおそれがある
安全増防爆構造(構造規格:e 技術的基準:Exe)
正常状態で、点火源となる恐れがないものについて、絶縁性能並びに温度の上昇による危険および外部からの損傷等に対する安全性を高めた構造です。
エレベーター部品例 ・ 接続箱
・ 照明 等
長所 ・ 軽量
・ 爆発等級3およびグループIICに対応可能
・ 技術的基準では1種場所でも使用可能
短所 ・ 防爆化できる機器が限定される
本質安全防爆構造(構造規格:i 技術的基準:Exia又はExib)
電気機械器具を構成する部分の発生する火花、アークまたは熱が、ガスまたは蒸気に点火するおそれがないことが点火試験等により確認された構造。
ExiaとExibでは安全基準が異なり、Exiaの方が安全性が高くなっています。Exibは0種場所では使用できません。
エレベーター部品例 ・ 操作盤(押しボタンスイッチ・表示器)
・ 各種安全スイッチ
・ インターホン(非常用電話機)
・ 接点信号変換器 等
長所 ・ 0種場所で使用可能
短所 ・ 本質安全専用の配線が必要
・ 防爆化できる機器が限定される

当社では本質安全防爆構造を主に使用することにより、安全面や経済性において納得できる商品を提供いたしております。
また、お客様のご希望により変更可能な部品は耐圧防爆構造や安全増防爆構造に変更することも可能です。
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