危険場所について

危険場所とは

可燃性ガス等を取り扱っている工場・事業所で、
これらが大気中に放出・漏洩すると、空気と混合して爆発性雰囲気を形成する。
この、爆発性雰囲気が無視できないほど多く、電気設備(電気機器)が着火源となり、
爆発事故が起こりうる可能性のある場所
危険場所と呼ぶ。

危険場所の分類

爆発性雰囲気の存在時間と頻度によって、次の3つに分類される。

Zone0 (0種場所)<特別危険箇所>

爆発性雰囲気が、通常の状態において連続してまたは長時間にわたり、もしくは頻繁に存在する場所

◎可燃性ガスの容器、またはタンクなどの内部
◎引火性液体の容器、またはタンク内の液体上部の空間部
◎ふたが開放された容器内の可燃性液体の液面付近

Zone1 (1種場所)<第一類危険箇所>

通常の状態において、爆発性雰囲気をしばしば生成する可能性がある場所

◎爆発性ガスが通常の使用状態でも集積する恐れがある場所
◎修繕、保守の際にしばしば爆発性ガスが漏洩、集積する場所
◎屋内又は通風や換気が妨げられる場所で、可燃性ガス等が滞留する可能性がある場所

Zone2 (2種場所)<第二類危険箇所>

通常の状態において、爆発性雰囲気を生成する可能性が小さく、また生成した場合でも短時間しか持続しない場所

◎容器、または設備が事故のため破損したり操作を誤った場合に
 爆発性ガスが漏れ出したりするおそれがあるところ
◎爆発性ガス、蒸気が集積しないように換気装置などが施してあるが、
 その装置が異常や事故などで危険になるおそれがあるところ
◎ガスケットの劣化などのために可燃性ガス蒸気を漏出するおそれのある場所
◎1種場所の周囲、または隣接するところで
 爆発性ガスがまれに浸入するおそれがあるところ

目安として

API RP505では、爆発性ガスの生成時間が年間1000時間(10%)を越える場合が0種場所、1000時間から10時間(0.1~10%)の場合が1種場所、10時間から1時間(0.01~0.1%)の場合を2種場所と示している。

危険場所に適合する防爆構造の種類

危険場所 構造規格 技術的基準
Zone0(0種場所) 本質安全防爆構造(i) 本質安全防爆構造(Exia)
Zone1(1種場所) 本質安全防爆構造(i)
耐圧防爆構造(d)
内圧防爆構造(f)
特殊防爆構造(s)※
本質安全防爆構造(Exia,Exib)
耐圧防爆構造(Exd)
内圧防爆構造(Exp)
油入防爆構造(Exo)
安全増防爆構造(Exe)
特殊防爆構造(Exs)※
Zone2 (2種場所) 本質安全防爆構造(i)
耐圧防爆構造(d)
内圧防爆構造(f)
油入防爆構造(o)
安全増防爆構造(e)
特殊防爆構造(s)※
本質安全防爆構造(Exia,Exib)
耐圧防爆構造(Exd)
内圧防爆構造(Exp)
油入防爆構造(Exo)
安全増防爆構造(Exe)
特殊防爆構造(Exs)※
タイプn防爆構造(Exn)

※特殊防爆構造の電気機器は、適用されている防爆原理により適する危険場所を決定されます。

危険場所の種類により、使用できる防爆構造の種類が限定されます。エレベーター部品も危険場所の種類によって選定されます。
基本的には本質安全防爆構造を使用しますが、本質安全防爆構造の部品は限られたものしかありません。
実際のエレベーター計画の際は全ての部品を本質安全防爆構造にすることは不可能なので綿密な計画と打合せが必要となります。
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